1回目の対談では、
「チャンスがあれば、ドラマの世界に身を置きたい…」
と、役者への憧れを語っていたみのさん。
2回目の今日は、ヨコ様の「役者は演じることはできても、自分を素直に出すのが気恥ずかしい」との言葉に、みのさんは、どのようなお話をしてくださるでしょうか。
ギネスに載るお方の一家言は、じつに奥深い……![]()
対談スタート!!
横内 僕ら役者は、役を演じるのはいいのだけど、素顔というのがすごく気恥ずかしくて。そこをいくと、みのさんは話すことを生業とされている方だけあって、じつに見事に自分を素直にお出しになっていますよね。
みの 僕がラジオ出身者だからかもしれないけども、「テレビで言う素顔というのは、素顔じゃない。ラジオの中でしゃべるのが、あれが素なのだよ」って、よく言うのですよ。
横内 と、言いますと?
みの テレビで素でしゃべるなんてとんでもないですよ。逆に、素を出せるようになれたら、相当なものです。
横内 「素を出す」ということもテクニックが必要ですか?
みの まず、ラジオでニュースを読むのでもいい。10分でも20分で、音楽をかけてもいいから、何かしゃべって相手が聞いてくれるかどうか、自分の実力を試してごらんなさい? 僕らの時代は、先輩のナレーションをテープにおこして、それを聴きながらどのくらい間を取るのか、ストップウォッチで計ってマネばかりさせられましたよ。でも、そのうち自然とわかってくるのです。しゃべるというのは、体調が悪ければいくら隠しても出ちゃうし、楽しい話も上っ面になるし、ニュースの原稿を読んでいても、ただ字づらを追うだけになる。だけどそうじゃなくって、なにか自分の思いのようなものを『音だけの世界』に出せるようにならなきゃいけない。それができて初めてその人の個性というものが出るんですよ。
横内 テレビで若い人たちがふざけているように見えるのは素じゃないんですかね。
みの 役者になりきれていないと思いますね。役者さんは感動や悲しみ、笑いを芝居の中に自在に引き込んでくればいいんだから、凄いなと思います。そういう意味でも、若いタレントさん、芸人さんたち、もっと映画や芝居を観たらいいんですよ。彼らがギャグを言ったり笑わせたりしても、見ていて僕はまったく面白くないもの。もしおやりになるのなら、演じ切らなきゃダメですよ。僕なんか、映画、お芝居の世界に憧れて良かったと思っていますよ。
対談は明日に続きます。
撮影/加治屋 誠
