いつからだろう、ラーメンがこんなコテコテに重~い食べ物になったのは? ギトギトに浮いた脂のせいだけじゃなく、ドロドロに煮込まれたスープのせいだけじゃなく…最近のラーメンってなんか重くて、疲れる。
 おしゃべりもできない、はりつめた店内。ついたてで隣を仕切られた収容所みたいなカウンター。声は大きいけど気持ちが伝わってこない店員さんのかけ声に、大げさなモーションで行なわれる麺の湯切り。いったい何のため?誰のため?
 創意工夫はしてほしい。でもフレンチや和食を無理にコーディネイトしても、ラーメンはおいしくはならない。新メニューもうれしいけど、前より麺がのびてちゃ、スープが冷めてちゃ、意味がない。バイトまかせのチェーン店が増えるたびに、本店の味が消えていく。新たな要素を足せば足すほど、おいしさから離れていく。最近の創作ラーメンに期待してはガッカリしてる、そんな人は僕だけ? 具にしても“全部のせ”とかいうけど…最初から全部のせとけよ! だいたいラーメン1杯で1000円超えるって…。「新しい要素を足していく」ことに、ラーメンの神髄はない。むしろ「無駄なものを引いていくこと」にこそ、それはあるのだ、と僕は思いたい。
 ハッタリだらけのグルメ系ラーメンに喝! 休みの日、家族全員で。学校帰り、部活の友達と。みんなでにぎやかに食べた、あの町あの店のラーメン。毎日毎日、何十年も…働き者のおっちゃん、おばちゃんが心を込めて作り続けた、揺るぎのないシンプルな味。
 ブームとは別の時間軸で、昔ながらのおいしいラーメンを今も作っている、老舗のお店を紹介します!

(第十四話)~八王子「竹の家」~

湯気まで味がしみこむ、釜仕込みスープ

「竹の家」
住所:東京都八王子市中町4-2
TEL:042-642-5450
営業時間:10:00~19:30  水曜・第3木曜定休

 

(第十三話)~大井町「一冨士」~

なつかしいのに“できたて”の味わい

「一冨士」
住所:東京都品川区東大井5-3-13
営業時間:昼11:30~16:00 夜17:30~23:00 (土曜~22:00 日曜~21:00) 火、第3水定休

 

(第十二話)~築地「若葉」~

築地の男たちに育てられた、屋台ならではの味

「若葉」
住所:東京都中央区築地4-9-11
営業時間:5:00~13:30 日、祝祭日、築地市場休日

 

(第十一話)~原宿「栄楽」~

変わり続ける街で、変わらない味。

「栄楽」
住所:東京都渋谷区神宮前4-32-1-2F
営業時間:11:30~15:00 17:30~20:00 土曜昼のみ。日曜休、祝日不定休

 

(第十話)~三鷹「江ぐち」~

お昼ごはんに、そしてビールで1杯。 地元で愛されつづける味。

「江ぐち」
住所:東京都三鷹市下連雀3-27-10
TEL:042-243-6381
営業時間:11:00~14:30 16:30~20:30 月曜、第1、第3日曜定休

 

(第九話)~千駄ヶ谷「ホープ軒」~

タクシー運転手が育てた、屋台の味

「ホープ軒」
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-33-9
TEL:03-3405-4249
営業時間:24時間 年中無休

 

(第八話)~浅草橋「大勝軒」~

戦後の少年時代に食べた、はじめてのラーメン。 その味を今に。

「大勝軒」
住所:東京都台東区浅草橋2-28-10
TEL:03-3851-1952
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:30(土日~19:30) 第1、第3、第5日曜定休

 

(第七話)~東池袋「大勝軒」~

隠し味は人柄、つけ麺の元祖

特製もりそば「大勝軒」
住所:東京都豊島区南池袋2-42-8
TEL:03-3981-9360
営業時間:11:00~19:00(スープなくなり次第終了)水曜定休

 

(第六話)~松戸「まるき」~

伝統の継承は、一杯の感動から生まれた

中華そば「まるき」
住所:千葉県松戸市小根本51-2
TEL:047-331-0787
営業時間:11:00~14:00(昼)18:00~23:00(夜) 年中無休(夏期休暇、年末年始除く)

 

(第五話)~荻窪「春木屋」~

今も続ける追求と挑戦、研ぎ澄まされた中華そば

「春木屋」
住所:杉並区上荻1-4-6
TEL:03-3391ー4868
営業時間:11:00~22:00(日曜21:00終了) 年中無休

 

(第四話)~笹塚「福寿」~

名物店主が作り続ける、最も初期の中華そば

「福寿」
住所:渋谷区笹塚3ー19ー1
TEL:03-3377-2615
営業時間:14:30~21:00 火曜休

 

(第三話)~浅草・千束通り「山口家本店」~

浅草の甘味処でみつけた、
おいしい、おいしいタンメン

「山口家本店」
住所:台東区浅草5丁目30ー10
TEL:03-3876-0844
営業時間:8:00~20:00 水曜休

 

(第二話)~新宿・思い出横丁「若月」~

夜空にほっこりあったかい。
手作りのぬくもり伝わる、思い出ラーメン

「若月」
住所:新宿区西新宿1-2-7 思い出横丁内
TEL:03-3342-7060
営業時間:11:00~翌1:00 日曜休

 

(第一話)~早稲田「メルシー」~

良心のたまもの、390円。たっぷりにぼしの醤油ラーメン。

「メルシー」
住所:東京都新宿区馬場下町63(東京メトロ東西線早稲田駅:3A出口徒歩1分)
TEL:03-3202-4980
営業時間:10:30~19:30 日曜、祝祭日休
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(ブログ紹介)

いつもほどよく混んでるけど、並ばなくても食べられる。味が落ちない、飽きがこない。奇をてらわず、肩肘はらず、だけどきちんとていねいに。ラーメンブームが始まるずっと前から、何十年も毎日、毎日、作り続けてきた味。「Wスープ」やら「全部のせ」やら、“足して足して”のラーメンブームのそれとは対照的な、そのままでおいしいシンプルな“引き算ラーメン”。そんな「昔ながらのおいしいラーメン屋さん」を探しに行くブログです。

(記者プロフィール)

取材・文/高山リョウ
ラーメン評論家…ではなくタレント取材が専門のフリーライター。面白いのはモノより“人”。出来事より“人”。ラーメン取材は専門外だけど“味は人なり”がモットー。真面目な人がきちんと作ったものは、絶対においしい。作った人の顔が見える、心のこもった手作りの味を探しに行きます。でもやっぱ味より、作ってる人に興味があるかも…。

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