『ようやく、納得できる歌唱法にたどりついた』
アルバム『惑星』は、すこぶる雄弁だった。
メディアを使い、何かを発信しなくても、リアルに今現在の玉置浩二が何を考え、どこに向かおうとしているのか、瞬時に理解できてしまう。
とくに、愛情の視点の置き方が目の前の相手よりも、たとえば、道端に咲く一輪の花の行く末に気を配るような視野の広い柔軟な優しさに重点を置いている。だからといって、肩にヘンな力が入るようなエコ推進の主張ではなく、あくまでも玉置サウンドを大事にした、なおかつ、無償の愛情を見知らぬ人々にも捧げようとする気概にあふれているのだ。
なんにせよ、玉置さんは相変わらずシャイ。ときおり見せるはにかむ笑顔が年輪を感じさせ味わい深い。しかしながら、それでいて伝えたいことは視線をそらさず、グッと気合を入れ語りかけてくるところも変わりがない。そしてまた、笑いのツボを外さないのも、玉置さんらしくて、妙に嬉しくなってしまった。
「やはり、自分の周囲にも気を配り、生きていかなければいけないな、とは気付き始めてています。たとえば、環境のこととか。最近、ハイブリッドカーに買い換えることにしたんです。自分のできる範囲から、少しずつ取り組んでみようと思って。ほかにも、自分達のエゴを優先するために、むやみに動物実験を繰り返していいのかと疑問を抱いたり。その疑問を忘れないためにも、半年前からベジタリアンになったんですよ。とりあえず、顔があって、背骨があるものは食べない(笑)」
アハハハ、それはまた、わかりやすい表現ですよね。
「だから、貝は食べます。顔も背骨もないから。イカもいいかな、と(笑)」
それじゃ、今の玉置さんはけっこうストイックな生活をしているんですね。
「まっすぐに、生きてます。それは今回のアルバムにも反映されていて、歌い方もビブラートをかけないように気をつけて歌っていますね。どうも昔から、ビブラートのかかる歌い方が気にくわなくてね。カッコ悪くてイヤだったんですですよ。なんとか直そうとしていたんですが、ようやく納得できる歌唱法にたどりつきました」
そういえば、秋から全国ツアーが始まるわけですが今回もMCナシの歌いっぱなしのステージになるのですか?
「そうです。僕はしゃべるのが、あまり得意じゃないんですよ。ステージの上で話をしていると、歌う気がなくなってくるんですよね(笑)」
ひたすらまっすぐ。けれんみのなさが、今後の彼の音楽と生き方のキーワードだ。
[本誌2319号転載]
☆ニューアルバム「惑星」発売中。
「玉置浩二コンサートツアー2007☆惑星☆」で全国34ヶ所ツアー中。
11/3 (土)宮城県 宮城県民会館 17:00 17:30 022-225-8641/223-8728
11/7 (水)熊本県 熊本市民会館 18:30 19:00 096-355-5235/355-5239
11/9 (金)大分県 iichikoグランシアタ 18:30 19:00 097-533-4003/533-4009
11/10(土)福岡県 福岡サンパレス 17:30 18:00 092-272-1441/271-0903
11/12(月)長崎県 長崎ブリックホール 18:30 19:00 095-842-2002/842-2330
11/16(金)茨城県 神栖市文化センター 18:00 18:30 0299-90-5511/96-9198
11/18(日)埼玉県 羽生市産業文化ホール 17:00 17:30 048-561-4911/561-4913
11/22(木)大阪府 大阪厚生年金会館 大ホール 18:30 19:00 06-6532-6301/6532-4664
11/23(金)大阪府 大阪厚生年金会館 大ホール 17:00 17:30 06-6532-6301/6532-4664
11/28(水)東京都 立川市市民会館(アミューたちかわ) 18:30 19:00 042-526-1311/525-6581
11/30(金)東京都 東京国際フォーラム・ホールA 18:00 19:00 03-5221-9000/5221-9022